未完のプレイレポート
11月16日、新DLC「Cradle of Civilization」が発売された。 「文明のゆりかご」という名のこのDLCは、そう呼ばれることとなった地域、すなわちチグリスとユーフラテスに挟まれたメソポタミア地方を中心とした拡張となっている。 たとえばオスマン、黒羊朝と…
イヴァン5世(IvanⅤ)は史実においては17世紀後半にツァーリを務めた人物。生まれつき体が弱く、後継者として相応しい人物とは言えなかったが、政争に巻き込まれ、傀儡のツァーリとして利用された。このとき、共同統治者となり、のちに後を継ぐことになるのが…
ヴァシーリー3世は、史実においてはイヴァン3世の息子であり、イヴァン4世の父にあたる人物である。たとえば前回のアンドレイ4世が進めた正教会の権威拡大の政策も、史実においてはこのヴァシーリー3世が進めたものである。外交政策・領土拡張も巧みでリトア…
アンドレイ4世なる人物は、歴史上には存在しない。ただ、イヴァン4世と関わりの深い「アンドレイ」であれば、写真のアンドレイ・クルプスキーがそれにあたる。 歴代のモスクワ大公と同じリューリク朝の流れを汲む公家の出身で、イヴァン4世にとっては親友で…
イヴァン4世(Ivan IV)。史実では「雷帝」と呼ばれ、残虐さで知られた。この世界ではイヴァン3世の息子として成人。 1461年に生まれ、1485年に24歳で即位した。 能力値は5/2/1。性格は「執拗な完璧主義者(Obsessive Perfectionist)」と、史実の雷帝らしい性格…
イヴァン3世ヴァシーリエヴィチ(Ivan III Vasilevich)。1440年生。 ノヴゴロドを始めとして周辺の大国に次々と侵略し、「タタールのくびき」から抜け出したことによって、のちに「大帝」の名を冠することになる名君中の名君。 ゲーム上の能力値も3/4/5と高め…
ヴァシーリー2世(Vasilii II)。1415年3月生。10歳の頃に父ヴァシーリー1世が死去し、モスクワ大公位を継承。 しかし、これに不満を覚える叔父のユーリー・ドリトリエヴィチが反乱を起こし、1434年にはモスクワを占領。大公位も奪われてしまった。 1434年にユ…
6月14日に発売された、EU4の11番目のDLC、「Third Rome」。 いよいよ、ロシアに焦点が当てられた拡張となった。 ロシア圏の領土の大幅増・新たなプレイ可能国家・新たなロシア圏専用政体・正教の新たな要素・そして強力な「ツァーリ」国システム・・・すべて…
~前回のあらすじ~ ドイツ騎士団に続き、リヴォニア帯剣騎士団を属国化し、さらにはノヴゴロドにも侵攻していくデンマーク王カール1世。 ノルウェーの併合も開始し、すべて順調のように思えた。 そんな中、同盟国ポーランドが大オルド-モスクワ大公国の同盟…
~前回のあらすじ~ バルト海交易圏の支配を目論んで、デンマーク王クリストファ3世はドイツ騎士団、およびリヴォニア帯剣騎士団への攻撃を開始した。 結果としてダンツィヒやリガといった重要な貿易港を手にしたデンマーク。 しかし、拡大する彼の国の前に…
ver.1.19.2の別名は「デンマークパッチ」。 各種デンマークの固有イベントが追加されたらしい。 ということでデンマークプレイのレポートを新たに上げる。 1.ダンツィヒ征服戦争(1446年~1448年) デンマークの君主はクリストファ3世。 カルマル同盟により…
0.前回のあらすじ 見事、ブルゴーニュからの独立を果たしたホラント公アルバート。 その後もユトレヒト、フランドル、フリースラントと次々に領土を拡張していく。 そんな中、ケルン選帝侯との戦いに勝利し、領土を拡張したのが隣接するミュンスター司教領…
0.はじめに 新バージョンにアップデートされたのを記念して、新たな国家でプレイレポートを上げる。 今回は海上交易で稼ぐプレイをしたいのでホラントを選択。 ネーデルラント成立プレイではユトレヒトやゲルデルン公国(Gelre)が有利と言われるけれど、せ…
1.対仏大同盟戦争 1574年。オーストリア君主マリア・テレジア2世は、ブルゴーニュ公とその同盟国スイスとの戦いに勝利し、スイスの首都ベルンと、ブルゴーニュ公の影響下にあったバル公爵領をともに獲得する。 オーストリアのこの動きに、当然フランス王ル…
~前回のあらすじ~ 着々と軍拡を進めていくアメリカに、次々と差し伸べられる友好宣言の提案。 そんなことで、アメリカの野心を止められるわけはない! だが、共同研究のためにもこれらを承認。 欺瞞に満ちた友好関係が始まる。 そして、真の友情は拳と拳で…
~前回のあらすじ~ 世界各地で戦争の火種を撒き散らす蛮族ことハロルドさん(スウェーデン)と、優しい顔をしながら隣人を平気で殴るナチュラルクズのラムカムおじさん(シャム)。 この二人の戦争狂っぷりに怒りが頂点に達したのがスペインとインドネシア。 そ…
~ 前回のあらすじ ~ シド星に降り立ったアメリカ文明の指導者ワシントン。 出会ったお隣のスウェーデンに突然宣戦布告をしてその開拓者を奪ったり、その首都ストックホルムに横付けして資源を奪う形で第2都市を建設したりとやりたい放題。 それに対してス…
EU4オーストリアプレイ中だが、今更ながらにCivilization5のプレイレポートを上げる。 すでにCivilization6の発売直前なわけだが、予約をしつつも、若干の不安が拭い切れない現状なのである。 というより、自分はCivilization5のリアルなグラフィックが好み…
ボヘミア(独:ベーメン)は、ハプスブルク家にとっては古くから因縁の深い地であった。そもそもハプスブルク家がオーストリアを支配するきっかけとなったのは、このボヘミアの王との対立からであった。13世紀後半。ときのハプスブルク家当主ルドルフ1世は、弱…
ハプスブルク皇帝世襲時代の3代目となったのはアントン32歳。 しかし彼は実は嫡子ではなかった。 1476年当時、正妻との間で男子に恵まれなかったカール1世は、ある秘密の会合にて出会った女性との間に一人の男子を設けた。 それがアントンであった。 カール…
ロンバルディア。 またの名をランゴバルド。 北イタリア中央部に位置するアルプス山脈の麓の平野部。 二つの大河に挟まれた肥沃な土地であり、古来より多くの勢力によって支配・征服が行われてきた。 もっとも有名なものの一つが、中世初期にこの地を支配し…
1473年2月18日。 偉大なる皇帝フリードリヒ3世の後を継いだのは、27歳とまだ若いカール1世。 これはハプスブルク家としての数え方であり、神聖ローマ皇帝としてはカール5世と名乗るべきだろう。 すなわち、かの広大なる「ハプスブルク帝国」を築き上げた有名…
カノッサの屈辱 - Wikipedia 聖職叙任権を巡り、ときの教皇グレゴリウス7世と皇帝ハインリヒ4世とが対立し、最終的に教皇が皇帝を破門。 破門された皇帝に対し帝国諸侯らは対立姿勢を強め、強制的な皇帝退位すら求める姿勢を見せ始めた。 窮地に立たされた皇…
時代は少し遡るが1452年3月9日。 コンスタンティノープルがオスマン帝国によって陥落させられ、ビザンツ帝国からの避難民がオーストリアにも押し寄せてきていた。 彼らの中には古代ギリシャ・ローマ時代の智慧、すなわちアリストテレスやプラトンといった古…
このゲームは1444年11月11日から1821年1月1日までを舞台にした歴史ゲームである。この期間はすなわち、ハプスブルク家による神聖ローマ帝国が興隆し、かつ衰退し息の根を止められるまでの期間とほぼ重なり合う。そこで、今回はこのハプスブルク家が統治する…