2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧
登場人物紹介(867年時点の年齢) ハサン・イブン・ザイド(36)・・ザイド教団の指導者。 ムハンマド・イブン・ザイド(35)・・ハサンの弟。 ロスタム・イブン・カーリン(21)・・ハサンの臣下。マーザンダラーンの領主。 ワフスダン・ジュスタン(32)・…
1582年。本能寺の変、勃発。 天下統一を目前としていた織田信長が嫡子・信忠と共に自害。 天下は千々に乱れ、混乱は極みに達した。 1585年。妹背山の戦い。 信長次男・織田信雄が三男・信孝に対し、伊勢国領の所有権と当主・三法師の後見役を巡り宣戦を布告…
1604年、天下分け目の大決戦「大坂の陣」に勝利した織田信雄は、最大の敵、羽柴を服属させ、日ノ本の最大勢力へと伸長する。 その後、毛利をも服属させ、西国への影響力を存分に高めた織田家であったが、その前に立ちはだかったのが、かつて妹背山の戦いで信…
本能寺の変以降の混乱を収拾し、旧織田家領内の勢力争いを制したのは、史実の羽柴秀吉でも、柴田勝家でもなく、織田信長が次男、織田信雄であった。 1604年冬に巻き起こった「大坂の陣」にも勝利し、最大の敵であった羽柴家と徳川家の双方に勝利したことによ…
織田信長の死以来、統一されることなく分離し続けていた旧織田領。 その最大勢力を担うのは「明智討伐の最大武功者」羽柴秀吉。次いで筆頭家老柴田勝家の一族が担っていたが、そこに「織田家当主」織田信雄が第三勢力として存在感を示しつつあった。 そんな…
少しずつ、歴史に歪みが生まれつつあった。 まずは、3年間続いた明智光秀討伐戦争。これを制し、織田家中最大勢力を握ったのが羽柴秀吉という点は史実同様であったが、その後彼が柴田や徳川を下し織田家を乗っ取る・・・という図は、この世界では描かれるこ…
1582年の本能寺の変以降、織田家中における内紛が暫く続くこととなった。 まずは信長を殺した男、明智光秀を1585年に羽柴秀吉が討ち取り、同年に清洲会議にて一旦の「信長後」体制について取り決めが行われる。 が、その取り決めもすぐさま反故にされ、同年…
1582年6月21日(天正10年6月2日)。 天下統一を目前としていた織田信長が、突如として家臣の明智光秀に討たれる「本能寺の変」が勃発する。 中国地方にいた羽柴秀吉、北陸地方にいた柴田勝家の両方がそれぞれ敵対していた勢力(毛利、上杉)との二正面作戦を…
16世紀後半。 100年前の応仁の乱以降進展し続けていた「戦国時代」は、いよいよ収束の時を迎えつつあった。 その立役者として最も期待されていた男が織田信長。将軍・足利義昭を追放し室町幕府を滅ぼした後、畿内を中心に随一の影響力を誇り、その有能な家臣…
リィマー・フォン・ラーヴェンスベルクは――世界の多くの人がそうであったように――父ヴァルベルトのことを好きではなかった。 むしろ彼は、父が憎んでいた母ユディタのことを強く慕っていた。彼は彼女の影響を強く受け、寛大な心を養い、育んでもいた。 だか…