2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧
1836年。 あの狂乱のフランス革命から半世紀、そして皇帝ナポレオンの即位から30年、王政復古から20年・・・時計を戻したはずのフランスは、再び混乱の渦に巻き込まれ始めていた。 すでに、王権を取り戻したブルボン朝は1830年の七月革命により打倒されてお…
1467年の応仁の乱以降、全国に広がった騒乱と混沌の「戦国時代」。 その「最終局面」が始まったのは間違いなく、1560年の「臼木ヶ峰の戦い」で、2万7千の今川軍を1万7千の織田軍が打ち破ったその瞬間からであろう。 そこから40年。 1576年にはその織田信長が…
百数十年にわたり続いた戦国乱世を平定した天下人・豊臣秀吉が、この世を去った。 遺された幕臣たちに課されたのは、この傑物が築き上げた静謐の世を維持し、後世に継承すること。 しかし、あまりにも偉大過ぎた存在の喪失は、この遺された政権に必然的に混…
かつては素性も知られぬ父母の下で生まれ育った木下藤吉郎秀吉。その知略でもって昇り龍の戦国大名・織田信長の下で名を上げ、丹波摂津を治める大大名へと成長する。 信長死後は織田家中における存在感をさらに高め、1586年には信長の後継者・信雄を臣従させ…
1576年。征夷大将軍・織田信長がその志半ばで斃れる。 1584年。織田家が四国、畿内における三好勢力を完全に滅ぼし、天下の大半を手中に収める。 そして1586年。前年に始まった織田家の内紛が丹佐秀吉の手によって鎮圧され、征夷大将軍・織田信雄も将軍位を…
1576年の織田信長の死後、征夷大将軍の座は存命の次男・織田信雄の手に渡った。 まだ若年の信雄を支えるのは、信長時代からの重臣で各方面軍を担当していた丹佐秀吉・佐々成政・丹羽長秀・浅井久政の「織田四天王」。 しかし1578年には久政が謀反の末に敗れ…
1576年8月6日。 征夷大将軍となったばかりであった織田信長は、突如その命を落とす。 遺された織田家と幕府を引き継いだのはその嫡男の織田信雄。 そして佐々成政、丹羽長秀、浅井久政、丹佐秀吉といった信長重臣たち。 彼らは生前の信長の遺志を継ぎ、1577…
歴史はその細部を異にしつつも、大きな流れとしては変わらず流れていく。 この世界においても、戦国時代末期、織田信長という天才が現れ、瞬く間にその領域を広げていった。 彼は天下を手中に収め、新たな時代を築き上げた。 しかし、それは決して安寧に到達…
1560年の臼木ヶ峰の戦いにおける今川軍への勝利以降、破竹の勢いでその勢力拡大を成功させている尾張の大名、織田信長。 1572年には室町幕府を滅ぼした天下人・三好長慶を敗北せしめ、京周辺から摂津丹波に至るまでの広大な勢力圏を築き上げることに成功した…