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【CK3】モサラベの王国 第2回 復活のトレド公会議、そして和解への歩み(866年~911年)

 

9世紀後半。

イベリア半島の南半分を支配するムスリム勢力と、半島の北端を支配するカトリック勢力とに挟まれた緩衝地帯を領有する「モサラベ」の民。

その中でバルダラール=ワリード(現バリャドリード)を統治していたワリード家のヤーコブは、周辺のモサラベ小領主たちを統合し一大勢力を形成。

やがて、内戦を繰り返す後ウマイヤ朝の後継国家たちを滅ぼし、ついに古の西ゴート族による「トレド王国」の再建を実現させた。

 

45歳を迎え、その生涯の終盤戦を目前に控えたヤーコブは、自らの手でこのイベリアの闘争を終わらせる決意を胸に秘め始めた。

それは戦いにおいてではなく、融和と寛容によって。

 

中世歴史シミュレーションゲーム「Crusader Kings Ⅲ」新DLC「Fate of Iberia」リリース記念プレイレポート第2回。

今回は、「闘争(Struggle)」システムの目玉である、「征服に寄らない闘争の解決」を目指し、挑戦を開始していきたいと思う。

 

それではいってみよう。

 

Ver.1.6.0(Castle)

使用DLC
The Northern Lords
The Royal Court
The Fate of Iberia

MODなし

 

第1回はこちらから

suzutamaki.hatenadiary.jp

 

目次

 

 

和解への道

新DLCで追加された「闘争(Struggle)」システムは、最初「好機(Opportunity)」フェーズから始まり、その闘争地域(Struggle Region)内(今回で言えばイベリア半島内)における各キャラクターの様々な行動が、それぞれ「敵対(Hostility)」もしくは「和解(Conciliation)」フェーズへと進捗させる「きっかけ(Catalsts)」をもたらすこととなる。

 

たとえば、「敵対」フェーズへと進捗させる「きっかけ」は以下の通り。

・関与領主(Involved Ruler)への停戦(Truce)が破られる:+25

・ヒスパニア帝国の慣習的領土(De Jure)内の称号の簒奪(Usurp)が行われる:+10

・関与領主の秘密が暴かれる:+10

・関与領主のライバルや復讐者(Nemesis)が生まれる:+10

・関与領主が殺される:+5

・関与領主のHookが使われる:+5

・関与領主や関与地域内の伯領の改宗が行われる:+5

・他の関与領主に対する戦争に勝利する:+3

・ヒスパニア帝国の慣習的領土内の称号の請求権を手に入れる:+3

・城所領(Castle Holdings)に建築物が建てられる:+3

・毎年の進捗?(Yearly drift towards this Struggle Phase):+1

 

一方で「和解」フェーズへと進捗させる「きっかけ」は以下の通り。

・関与領主をなんの要求もなしに牢獄から解放する:+25

・関与文化の地元の貴族に伯爵領を渡す:+10

・地元の関与文化へ転向もしくは関与宗派に改宗する:+10

・関与領主と親友もしくは魂の友人となる:+10

・自身の慣習的領土外の臣下を独立させる:+10

・異なる文化や信仰をもつ臣下によりよい契約や称号を与える:+5

・関与者を解放する:+5

・異なる文化や信仰の関与領主を祝宴に招く:+5

・関与領主の言語を覚える:+3

・関与領主に贈り物や遺物(Artifact)をプレゼントする:+3

・異なる信仰をもつ関与領主と同盟を結ぶ:+3

・関与領主と互いに友人や愛人の関係になる:+3

・都市所領(City Holdings)に建築物を建てる:+3

・戦争と関係なしに他の関与領主と休戦を結ぶ:+3

・異なる信仰や文化の伯領の開発度を上げる:+1

 

今回は、せっかくだから征服に寄らない「闘争」の解決の仕方である「緊張緩和(Detente)」を目指すこととし、そのためにまずは現在の「好機」フェーズを何とかして「和解」フェーズへと進めていきたい。

 

 

そのための第1の戦略が結婚戦略である。

半島内の他の強力な関与領主との間に婚約関係を結び、同盟を締結する。

それだけで少しずつ和解へのきっかけを手に入れると共に、最終的な緊張緩和の条件である「すべての独立した関与領主たちと同盟を結ぶ」という最難関条件の達成に向けた礎としていく。

 

まずはヤーコブ1世の嫡男ルブ(19歳)とナバラ女王デュル・オルテスの娘ファリダ(19歳)とを結婚させる。

 

バスク人の民族的英雄でバスクの初代国王イニゴ・アリエスタの血統とウマイヤ家の血統とを受け継ぐ娘との結婚は、ヤーコブの一族にも大きな威信をもたらしてくれることに。

 

その他、次男のヤフヤー(17歳)は、後ウマイヤ朝最後の君主ムハンマドの娘ナジェラ(9歳)と婚約。

三男のバラシェク(11歳)はサラマンカ知事ブトロスの娘ワヒダ(10歳)と、四男のビラール(8歳)とブルトゥガル首長サドゥンの孫娘ザイラ(3歳)とをそれぞれ婚約させる。

 

イベリア半島各地の大小の異教徒の領主たちと、婚姻を通じた同盟を結んでいくこととなる。

 

 

また、前回征服したマラゴンの若き領主ファス(14歳)には注目していきたい。

後ウマイヤ朝最後の君主ムハンマドの、今は亡き嫡男の遺児であり、ムハンマドの持つクルトゥバ(Qurtubah)、すなわちイベリア半島最大の都市コルドバの筆頭継承者であり、その他南イベリアのいくつかの所領の高位継承権を有している。今後着実に拡大していく素質のある臣下である。

 

 

早速2月17日にはそのクルトゥバ首長ムハンマドが崩御し、コルドバの街はファスのものに。

ヤーコブ自らこのファスの後見人になるなど親交を深めていくための努力を進めていく。

 

 

外交のあとは内政を進めていこう。

まずは、国王となったことで自らの宮廷を持つようになり解禁された「Hold Court(宮廷を開く)」すなわち謁見イベントを行う。

型破りな伝道師

 

わが君主!」。ウセダ市長サンヨの声は厳しい。「マディナート・アル・ムルーク*1にいる悪名高い伝道師について、調査を開始するようお願いします。ご存じの通り、この伝道師は・・・その・・・女性なのです! これは我々の信仰に反することです!


ソリア伯バラシュクは手を挙げてサンヨの演説を遮り、一歩前に出る。「閣下、サンヨの評価はたしかに正しい。それはこの伝道師の唯一の欠点です。一方、彼女の教えそれ自体は、すべて我々の信仰に合致しております


信仰は厚いが頑迷なウセダ市長による、女性伝道師に関する訴え。一方、若く先見性の明のあるソリア伯バラシュクは、この女性伝道師を擁護する構え。

 

ここは、武勇20もありトレド王国軍の重要な騎士の1人であるバラシュクの肩をもつこととする。

この農民に愛された女性伝道師のおかげで、トレドの街の開発度成長速度と民衆の評判も向上する効果もついてきた。

 

 

有用な提案


我が騎士ギレンが、希望に満ちた表情で私の前に立っている。


閣下、最近、私はこの国の財政が健全ではないことに気付かざるを得ませんでした。もちろん、あなたはそれをしっかりと管理なさっておられる。しかし、私ならばもしかしたら、よりよい収入を得る方法を見つけられるかもしれません

 

ぜひ、小さな開拓地を1つ、莫大なお金と引き換えに頂くことはできませんか?

250ゴールドもの大金を手に入れ、しかもクンカ(現クエンカ)の未開拓地に新たな城所領(Castle Holdings)が建造されるという、メリットしかない良イベントも発生した。


 

そしてライフスタイルも進めていく。

元々ヤーコブは外交の教育特性を持ってはいたが、Lv1のためあまり効果は大きくない。

ならばと、外交ライフスタイルツリーは初めから無視して、内政強化のための管理ライフスタイルを進めていく。

建築物の建築コストや建築時間を縮小する「礎石の削りだし(Cutting Cornerstones)」や「熟練労働者(Professional Workforce)」取得。首都トレドに領主屋敷(Manor Houses)や農地(Farms&Fields)など、税収を上げる建築物を次々と建てていく。

もちろん、家令(Steward)には「伯領の開発(Increase Development in County)」の指示を与え、王国の首都トレドをコルドバに負けないだけの大都市へと成長させていくことを狙っていく。

その後、首都の開発度の成長をサポートする「中央集権化(Centralization)」まで取得した後は、続いて学識ライフスタイルへ。

開発度成長を促進するパークを中心に獲得しながら、ヤーコブの学識の値を高めて革新性取得のスピードを向上させていくことが狙いだ。

 

 

そして最後に、戦争だ。

まず、イベリア半島各地で戦争が勃発したとき、その防衛側に支援契約(Contract Assistance)」を持ち掛け、助けに向かう。

サラクスタ(現在のサラゴサ)の幼い領主ムハンマド3世がトゥデラ首長イサに攻め込まれている! これは許しがたいことだ。助けてやろう。ただしお金はもらう。

 

これは、イベリアの闘争に関与する領主が別の関与する領主に戦争を仕掛け、これに勝利したとき、「敵対」フェーズへの進捗が3ポイント進んでしまう、という事態を避けるためでもある。

さらに、戦争の中で捕えた敵の領主を無条件で釈放してやることで、逆に「和解」フェーズへの進捗を大きく進めることができる。

この無条件釈放は一気に25ポイントもの和解のきっかけを手に入れることができ、しかもこのナジェラ首長モハメドはこの戦いだけで2回も捕まってくれたので、今回で一気に50ポイントも和解フェーズへの進捗を進めることができた。

これはかなり大きい。

 

その後もイベリア半島各地で勃発する戦争に防衛側として参戦し、敵対フェーズの進捗を防ぐとともに効果的に和解フェーズへと進捗させることに邁進していったのである。

 

 

 

ただ、自分以外の領主の戦争の企ては上記のように邪魔していくが、一方で自らの征服の野望は止めることをしなかった。

 

その目的の1つは、新DLCで追加されたディシジョンの1つである、「トレド公会議」開催のためである。

 

 

トレド公会議の復活

新DLCで追加された新たなディシジョンの1つが、モサラベの君主専用の「トレド公会議の開催」。

「何世紀もの間、トゥレイトゥラ(トレド)では宗教会議が開かれ、キリスト教各地の聖職者が日々の紛争を解決していった。19回目のこの公会議を開催することで、西ゴートの伝統を復活させることができる」

 

 

西暦400年から711年にかけて合計18回開催されたトレド公会議。第3回公会議で西ゴートの王レカレド1世がアリウス派からカトリックに改宗するなど、イベリア半島におけるキリスト教の広まりにおける重要な役割を担い続けた。

西ゴート王国の滅亡と共に永い眠りについたこの公会議を復活させることが、モサラベの民にとっての一つの目標となったのである。

 

 

この「トレド公会議の開催」ディシジョンを実現させるために必要な条件の1つが、「20以上の公爵領を所有すること」。

なんとかこのディシジョンを使ってみたいため、他国の戦争は禁じる一方で、自身は次々と領土を拡大する選択肢を取ることとする。

 

そのためにはかつての同盟国であるバダホス王国に宣戦布告することも厭わない。Struggle Clashの開戦事由で一気に4州を奪えるのはとても美味しい。

 

 

その後も次々と征服&マラゴン伯ファスの継承による領土拡大によって895年には20州領有を実現。

 

奪った土地は積極的に地元の貴族に渡すことで、その都度10ポイントの「和解へのきっかけ」を手に入れられるので、活用していこう。

 

 

ただ、この拡張戦争の中で、嫡男ルブが致命的な負傷を負い、そのまま治療虚しくこの世を去ることとなってしまった。

 

トレド王国の後継者はルブの遺児ヤーコブに。895年時点ではまだわずか5歳なので、ヤーコブ1世もすでに55歳だが、もう少し長生きをしなくては・・・。

 

 

ともあれ、20州領有は果たしたので、これでトレド公会議の開催ディシジョンを実行できるようになる。

第19回トレド公会議:組織化

トレド大司教ファドルは、かつての西ゴート族の公会議を継承する、第19回トレド公会議開催の準備を始めた。

 

ムーア人の侵略以来、教皇庁の勢力は拡大しているが、我々の聖職者は依然として独自の伝統と自治を保持している。今こそ、宗教対話の場としてのイベリア半島の重要性を再確認する時である。


これまでの会議では、キリスト教圏の司教が参加していましたが、もうその必要はありません・・・。

 

選択肢1:モサラベだけの公会議とする。
選択肢2:トレドでは、すべての聖職者を歓迎する。

 

2番目の選択肢を選ぶと、お金が余分にかかってしまうのと、ヤーコブ1世が「情熱的」な性格のため、大きなストレスが発生してしまうため、やや非寛容ではあるが1つ目の選択肢を選び、モサラベの信徒だけを集めた公会議を開催することとする。

 

 

第19回Toledo市議会:出席者
モサラベのすべての寺院と修道院を代表し、偉大な人々と善良な人々がトゥライトゥラ(トレド)に集まってきた。


彼らの中で最も年長の人物は、由緒正しきサラマンカ大司教アブーである。


城壁都市はすでに聖職者の来訪による恩恵を受けており、その商業ともてなしは商人たちに注目されている。

 

数多くの人々が集まり、賑わいを見せるトレドの街は、開発度成長速度+5%や民衆の評判+10などの恩恵を受けることに。

 

 

第19回トレド会議 討論会
グンデリック大司教がウィティザ王の下で行った最後の評議会から数世紀後、ファドル大司教は、名高いトレドで19回目の会合を開き、我々の伝統を復活させました。


モサラベは平和的な異教徒に対してもっと寛容であるべきだ、というのが主要なテーマであり、この考えはすぐに会談の焦点になった。


会談が終わりに近づくと、バヤの司教アブーがこの考えのリーダーと見なされ、マヌルカの司教ベラが彼の議論に最も精力的に反論していることが明らかになった。

 

選択肢1:大賛成だ。

選択肢2:彼は怒鳴り散らされるだろう。

 

寛容を声高に叫ぶバヤの司教アブーに賛成するか反対するか。

イベリア半島外のカトリック司教らを招くことには反対したが、イベリア半島内の宗派間では寛容を是としていきたいところ。

会議出席者の多数派もこの寛容方針を指示しているようであったので、ヤーコブ1世としてもそちらを選ぶことに。

信仰力の獲得のほか、イベリアのすべての文化のアンダルシア文化に対する分化受容度(Cultural Acceptance)が10ポイント上昇することとなった。

 

 

これにて第19回トレド公会議は終了。

また25年後に、第20回トレド公会議も開けるようなので、この伝統を継承していくこととしよう。

 

 

これでトレド公会議ディシジョンも達成。

だが、拡張はさらに進めていく。

何しろ、最終的な目標である終結のディシジョン「緊張緩和(Detente)」の達成条件は「すべての独立した関与領主と同盟を結ぶこと」。

 

現時点では対象となる関与領主は21もおり、それらすべてと同盟を結ぶことは難しい。

 

だから、こういうこまごまとした小勢力はすべて飲み込んでいく必要がある。

 

「戦争に依らない目的達成」という選択肢を提供することが今回の闘争システムの目玉の1つではあるものの、意外とそのための最も効率的な手段がある程度の征服戦争というのはちょっと皮肉なものである。

 

 

よって、しばらくは拡張戦争を継続。

そしてその中で和解へのきっかけも獲得していき、いよいよ「和解」フェーズへと闘争のフェーズを進めていくことにしよう。

 

 

新たなる世代へ

戦争に次ぐ戦争。

南部の小国もある程度のみ込んで国境線も綺麗になりつつある中、

 

902年2月27日。

戦争で捕えた領主を無条件解放した際に、ついに和解のきっかけが1,000点に到達。

90日後に、和解フェーズへと移行することとなった。

 

 

そして90日後の902年6月3日。

和解(Conciliation)フェーズに突入!

 

軍事的影響
・侵略(Invasion)および征服(Conquest)の開戦事由は使用できない。
・Struggle Clashの対象が1伯領のみとなる。
・Struggle Clashの開戦事由のコストが高くなる。
・休戦条約の購入(Purchase True)はより安くなる
・闘争地域(Struggle Region)内における戦争で結ばれた関与者(Involved)および干渉者(Interloper)との間の休戦期間がより長くなる。
・戦争中、(すべての領土の?)支配度(Control)が-0.01/月
・戦争中、(すべての領土の?)支配度の成長速度-10%

 

文化的影響
・関与者および干渉者は、より文化の混淆を行いやすくなる。
・異なる文化の囚人を解放すると威信を得る。
・異なる文化のキャラクターからの評価+20
・個人的な策謀(Personal Scheme)の成功率+10%
・Cultural Fascination(革新性取得進捗の成功率)+25%
・文化受容(Cultural Acceptance)+20%
・言語の習得のスキームパワー+25%

 

宗教的影響
・ユダヤ人(Jewish)の支援ディシジョンを解禁
・巡礼路(Pilgrim Roads)の創設ディシジョンを解禁
・闘争地域(Struggle Region)内における戦争で結ばれた関与者(Involved)および干渉者(Interloper)との間の休戦期間がより長くなる。
・闘争地域内の関与宗教(Involved Faiths)のキャラクターは伯爵領の改宗を行えなくなる。
・関与者同士の宗教間結婚が可能になる。
・異なる信仰をもつ者との結婚で信仰値(Piety)を得る。
・異なる信仰の囚人の解放は威信をもたらす。
・新たな言語の習得は信仰値をもたらす。
・闘争地域内で聖戦を行うことは不可能になる。
・異なる信仰の民からの評価+20
・異なる信仰の領主からの評価+10
・異なる信仰の伯領における民衆の評判ペナルティ半減

 

その他の影響
・開発度の成長速度+30%
・「友達になる」スキームの解禁
・ユダヤ人の支援ディシジョンを解禁
・祝宴(Feast)イベントがもたらす威信が増加する。
・異なる文化もしくは信仰を持つ関与者に対してお金や遺産をプレゼントすることが友情を進展させる。
・異なる文化や信仰を持つ家臣に称号を与えることは友情を進展させる。
・捕えられた関与者を処刑することはできなくなる。
・他の関与者と友人になることは威信をもたらす。
・関与者同士が同盟を結ぶことがより簡単になる
・陰謀に加担されづらくなる
・敵対的な策謀に対する抵抗力+20
・個人的な策謀(Personal Scheme)の数+1
・友人になるスキームの力+50%
・建築物の建築速度-25%
・伯領の民衆の評判+20
・都市所領の建築物建造コスト-25%
・都市所領の創設コスト-25%

 

戦争がしづらくなっていることはもちろん、全体的に、技術の進展が進みやすくなっている印象。

平和は文明を発展させるということか。

 

あと、とにかく他国の領主と一気に仲良くなりやすくなっている。

異文化・異教徒相手でもこの通り。

 

Conciliationにより評価+20の項目が2つもあり、それだけで一気に40ポイントもの評判を手に入れているからすごい。

 

 

あとは残った独立領主たちと同盟を結んでいくことで「緊張緩和」エンドに突き進むだけだが・・・すでにヤーコブ1世は62歳と老齢のきわみ。いつ死んでもおかしくはない。

 

同盟締結の途上で死なれても困るので、ここは一旦、次代に継承されるまで動くのは待つこととする。

 

 

自然死するまでの間、いくつか新要素を見ていこう。

 

まずは新DLCで追加された新たな家系の遺産。

大都市(Metropolitan)
①影響力ある都市(Influential Cities)

すべての都市の月々の開発度成長速度+20%

②共和的教育(Rupublican Education)

高い開発度を誇る伯爵領で教育されたこの家系のメンバーは、「町づくりの専門家(Town Maven)(管理+3, 学識+3)」特性を得る。

③ひたむきな貢献者(Dedicated Contributors)

都市所領および都市所領の建築物の建築コスト-10%&建築速度-10%

④威厳ある開発(Prestigious Development)

都市所領に建築物が建てられたとき、ただち150威信を獲得すると共に、高い能力をもつゲストが現れる可能性がある。

⑤繁栄した都市(Flourishing Cities)

都市所領の建築物スロットを増やすことのできる特別のディシジョンを解禁する。

Coterie(同胞)

①仲間内の輪(Inner Circle)

同じ家(House)に所属するメンバーは宮廷の役職に就くときの維持費が無償となり、かつこれを解雇する際に威信を支払う必要もなくなる。

②信頼できる家(Reliable House)

この家系のメンバーは自身の評議会メンバーそれぞれの最も高い能力の10%を得ることができる。

③Unity(統合)

同じ家のメンバーからの評価+10。同じ家のメンバーの戦争に助太刀した際に得られる威信が増加する。また、同じ家のメンバーすべてに対して戦争への召集が解禁される。

④情報の共有(Shared Information)

同じ家のメンバーと、知っている秘密の共有が可能になる。

⑤実用的な血筋(Pragmatic Roots)

この家系のメンバーは、栄誉(Renown)ではなく威信と暴政を代償に自身の子どもを廃嫡することができるようになる。

 

今回は今後の展開を見据え、家族間のつながりが強化される「Coterie」の方を取得することとする。

 

 

また、威信も溜まってきて使い道もなかったので、半ば戯れに「文化の枝分かれ(Diverge Culture)」を実行して新たな「トレド文化」を創設する。

 

アンダルシア文化は800年に西ゴート文化から枝分かれして創設された文化のため、100年経過後の900年にこの枝分かれが解禁される。

今回は威信が2,500点しかなかったこともあり、とくに気風(Ethos)や伝統(Tradition)の変更はせず、ただ単に公用語を俗イベリア語(Iberian Vulgar)、美学(Aesthetics)をカスティーリャ(Casilian)にする。

 

元々、トレドがトゥライトゥラだったりとアラビア語での表記が分かりづらかったので、これですべてヨーロッパ風の表記に変更する。

さらに言えば服装も中世ヨーロッパのまさに「王!」といった感じのものになるのも嬉しい。

トレド人の分岐点
方言の小さな変化、微妙に異なる風習・・・。最初は見逃しがちだった。しかし、その小さな変化がやがて大きな変化となり、今ではトレド王国に住むアンダルシア人は、自分たちをトレド人であると認識するようになった。
しかし、伝統、政策、国境の違いによって、1つの民族が2つの民族に変化したことは事実である。
トレド人の人々が私に期待している今、私たちが共有する未来への舞台を用意する時が来たのです。

 

ということで、新たな文化「トレダン(Toledan)」が出来上がる。

元々「アラビア化した者」という意味でしかなかったモサラベの民は、カスティーリャの土地を支配し、自らの王国を築き上げていく中で、新たなアイデンティティとしてカトリック文化も取り入れた「トレド人」として独立していくことになるのである。

 

 

 

そんなこんなしているうちに、911年。

学識ライフスタイルの健康ツリーも進めたりしていたため、何だかんだヤーコブ1世も70歳まで生きながらえたうえで、2月15日。

ついにその永い生涯を終えた。

 

対ムスリムの最前線たる小領主の立場から成り上がり、今やイベリア半島最大の勢力を一代で築き上げ、西ゴートの伝統を受け継ぐトレド王国を復活させた偉大なる王ヤーコブ1世。

その偉業は、次なる代である孫のヤーコブ2世へと受け継がれていくこととなる。

 

 

 

次回、ワリード朝トレド王国第2代王ヤーコブ2世の手で、いよいよ「緊張緩和」エンディングを目指していくこととする。

果たして、うまく「イベリアの闘争」を終わらせることができるのか。

 

最後の最後で企画倒れにならないよう、頑張っていく所存。

 

最終回はこちらから

suzutamaki.hatenadiary.jp

 

*1:トレドの街のこと。