~前回のあらすじ~
ブルゴーニュとの休戦期間が終える前に、フランスは、新たな標的としてプロヴァンス、そしてサヴォイアを選んだ。
これらの領土を奪い取り、いざブルゴーニュに3度目の侵攻を仕掛けようと思った矢先、ブルゴーニュはイングランドからの独立保証を手に入れる。
直接にはブルゴーニュに手を出せなくなったフランス。
さらに、ジェノヴァやプロヴァンス、サヴォイアの領土を併合したことでAEも高まり、小さな包囲網も築かれてしまった新王ニコラ・アンリは、ブルゴーニュと同盟を結ぶプロヴァンスとの休戦条約が切れる1503年をひたすら待ち続けることにした。
1493年に入り、早くも包囲網が続々と解除されていく。
ここ数十年は格下しか相手にしていなかったためにマンパワーも常にマックスで、休戦条約が切れるまで待ちきれない。
そんな中、突如としてブルゴーニュに対し、大量のドイツ諸邦と皇帝(Styria)、そしてオーストリアやスイスといった大国たちが宣戦布告を行う。
おそらく、先の対ブラバント戦争において、ブラバントの領土を大量に奪い取ったことで、包囲網を形成されてしまったのだろう。
もちろん、フランスもただ眺めているわけにはいかない。
この包囲網からの宣戦布告に対し、本来ならばブルゴーニュを守るべき立場であるはずのイングランドも、威信と引き換えに無視を決め込んだらしい。
すでにブルゴーニュはイングランドの独立保証の下には置かれていない。
この波に、乗り遅れるわけにはいかない!!!!
1495年11月7日。
念のために教皇庁・カスティリャなどに支援を要請し、宣戦布告を行う。
すでに両国のFavorも40近く溜まっているので、それを10程度使うことに何ら抵抗はない。
たちまちブルゴーニュ及びその同盟国プロヴァンスに侵攻をしかけ制圧を進める。
まさにフルボッコという状況。
かつての属国であったヌヴェール(Nevers)にすら宣戦布告される舐められっぷり。
少し可哀そうになってくるが、歴史というのはこういうものだ。
いつの日かフランスもまた同じ道を歩まぬように気を付けていくほかない。
1496年8月13日。プロヴァンス全土が占領され、講和を結ぶ。
バロワ(Barrois)が他国に制圧されていることもあり戦勝点もMAXまでは獲得できず、さらには休戦期間中であることもあって、属国化は未だ不可。
仕方ないので唯一請求権を持っているアンジュー州を割譲させる。
5ヶ月後、ブルゴーニュとも講和。
こちらの属国であるピカルディが請求権を持つアルトワおよびカンブレーを割譲させて、エノー伯を独立、さらにはリエージュをブラバントに返還させるなど、必要以上にAEを上昇させないようにしつつブルゴーニュを弱体化させる条件を提示した。
案の定、次々と組まれていく包囲網。
イングランドもオーストリアもここに含まれているため、宣戦布告されたら間違いなく終了である。
とりあえずハンガリーとも同盟を結び、なんとか対抗できるだけの兵力を積み増ししていく。
しかも1503年9月28日にニコラ・アンリが崩御。享年62歳。
高齢での即位だったため、その統治期間はわずか15年。
後継ぎのルイはまだ13歳のため、アンリの妻であったジャンヌ・ドゥ・ローハンによる摂政政治が開始される。
しかしこのジャンヌの能力値も、続くルイ王の能力値も随分低い。
ジャンヌは建造コスト増加の性格も持っているので、かなり頭が痛い。
と思っていると、ルイ王の即位と同時に現れた後継者アンリがかなりのハイスペック。
出現時は1歳でルイの14歳年下であったため、ルイの弟ということなのだろう。
これは・・・多少の正統性を犠牲にしてでも、ルイ王からの王位禅譲という選択肢はアリなのかもしれない。
外交官を各地に派遣して回り、なんとか包囲網も残り4か国にまで縮小させる。
そうして1510年11月。
ついにプロヴァンスとの休戦条約が切れる。
領土請求権は持っていないが、代わりに教皇インノケンティウス8世がプロヴァンス公ルイ4世を破門してくれている。
AE半額、獲得威信25%増しと、いいことづくめの素敵なCB。
これを使って、いざ開戦である。
開戦直後に敵陣営の全主力を叩きのめし、何の問題もなく全土平定。
十分な略奪ののちに、1年後の12月20日。エノー伯と講和。
本当は属国化したかったのだが、こちらにはCBを持っていなかったためにAEペナルティがすさまじく、今度こそ包囲網開戦もありうると思ったために断念。
金だけもらってできるだけ休戦期間を短くして、近いうちに再戦しよう。
そして大本命であるプロヴァンスの併合を果たす。
あとは関係性を改善し、10年経過するのを待ち、そして併合を完了させることができれば、フランスの地図ももっとずっときれいになるだろう。
ブルゴーニュも残り1州。
そしてロレーヌとヌヴェールも併合してしまえば、フランス地域の完全平定も目前となる。
エノー、ジェノヴァなど、まだまだ獲得したい領土もたくさん広がっている。
フランスの野望は尽きることがない。
第5回につづく。